「指が思い通りに動かなくて曲が弾けない」
「右手と左手がバラバラに動かない」
「早い指の動きができない」
「練習すると指がいたい」
ピアノ初心者であれば、指に関する悩みはたくさん出てくるもの。
もっと上手く弾けるためにはどうしたらいいのでしょうか?
今回の記事では、初心者がつまずきやすい指の悩みを解消するような練習方法や、指を動かす時のコツなどについて解説します。
より効率よく練習するための具体的な学び方についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください♪
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初心者が意識すべき6つの基本
ピアノを上達させるためには、テクニックを練習するのはもちろん大切なことです。
しかし、練習をする前にこれからご紹介する6つの基本を意識するだけで、練習の質がより高まります。
- 正しい姿勢
- 手の形
- 指の動かし方
- 練習曲の全体を把握する
- 1曲を仕上げる
- 短時間でも毎日練習する
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
①正しい姿勢
ピアノを演奏する際に、正しい姿勢で演奏することはとても重要です。
なぜなら、間違った姿勢で弾くことによって首や肩に力が入り、腕や指の筋肉が緊張して、思うように指が動かなくなるからです。
ピアノ演奏をはじめる前に下記の4つのポイントを意識してピアノを弾く準備を整えましょう。
<ピアノ演奏に最適な正しい姿勢をつくる4つのポイント>
- ピアノの中央に設置した椅子の高さを足裏全体が床に付く程度にする
- 椅子にやや浅めに腰掛け、足の力を適度に抜く
- 首や肩の力を抜いて背筋を伸ばす
- 指先がなめらかに動くようにピアノの鍵盤にふわっと乗せる
②手の形
正しい姿勢ができたら、今度は手の形を整えましょう
鍵盤に置いた手で卵を優しく持っているイメージをします。
このようにすると、手の余分な力が抜けますが、指にしっかりと力が入るようになり、スムーズに動かすことができます。
また、手首は寝かせずに鍵盤よりも下がらない位置にし、鍵盤に指の先端が乗るようにします。(指の先端=爪が生えている部分~指の腹の間。鍵盤は指の腹で弾かないようにしましょう)
③指の動かし方
右手と左手の基本的な動かし方を確認しましょう。
右手と左手でそれぞれドレミファソラシドを弾く場合、下記の基本的な指遣いになります。
<右手でドレミファソラシドを引く場合>
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |
指 | 親指 | 人差し指 | 中指 | 親指 | 人差し指 | 中指 | 薬指 | 小指 |
運指番号 | 1 | 2 | 3 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
<左手でドレミファソラシドを引く場合>
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |
指 | 小指 | 薬指 | 中指 | 人差し指 | 親指 | 中指 | 人差し指 | 親指 |
運指番号 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 3 | 2 | 1 |
なお、運指番号とは、楽譜上で特定の音をどの指で弾くのかを表しているものです。
下記のように、それぞれの指に①~⑤番の番号が対応しています。
④練習曲の全体を把握する
指をスムーズに動かして演奏するには、練習している曲のメロディや伴奏、音の抑揚などの流れを大まかにつかみながら練習すると良いでしょう。
なぜなら、一音一音、音を出すたびに楽譜を確認していると、指を動かすことに集中できないからです。
まずは、CDやインターネットからの音源などを使って練習曲を聴いてみましょう。
どんな曲想なのか、音がどのように運ばれているのかなど、少し意識しながら聴きます。
実際にピアノに触れて練習が出来ない時などは、楽譜を見ながら音符を確かめるように聞くのもおすすめです。
知っている曲だったとしても「実際に自分がピアノで弾くとしたら・・・」という意識を持って曲を聴くと、曲の感じ方が異なることに気づいたり、新たな発見があったりするかもしれません。
また、何度も聴いているうちに楽譜を暗譜できるのが好ましいですが、初心者にとってはなかなか難しいかもしれません。
あくまでも、暗譜できるように意識する程度で気軽に曲を楽しみながら覚えていきましょう。
⑤1曲を仕上げる
練習する曲によっては、指が思うように動かなくて難しく感じるため、途中であきらめて違う曲にとりかかる人もいるかもしれません。
練習曲のレベルがあまりにも高かったり、練習していて過度なストレスを感じたりするのであれば、練習曲を変更するのも無理はないでしょう。
しかし、ピアノを上達させたいのであれば、まずは1曲を仕上げる気持ちで丁寧に練習を積み重ねた方が良いです。
なぜなら、難しく感じる部分こそが、今あなたがクリアしていくべき部分だから。
そういう難しく感じる部分を一つひとつクリアすることが、ピアノを最短で上達させる上でとても重要なんです。
出来ないことを後回しにするクセを付けてしまうと、いろいろな曲に次々に挑戦した場合に、同じ事を繰り返すようになります。
結局一曲も仕上げることができず、ピアノが弾けない・・・ということになりかねません。
クリアすべき課題が見つかったら、多少時間はかかったとしても、部分的に練習を繰り返すことで少しずつテクニックを身に付けるようにしましょう。
⑥短時間でも毎日練習する
どの楽器も同じですが、練習をはじめて、いきなり上手くなるということは残念ながらありません。
地道ですが1日に5分、10分でもいいので、少しの時間から練習をすることに慣れていきましょう。
練習することが習慣化してきたら、徐々に練習時間を増やしてみるといいですね。
スラスラできる!という日もあれば、ぜんぜん思うようにいかない日もあるかもしれません。
それでも、毎日練習を続けていくことで、ピアノを弾く感覚を体に覚えさせ、ピアノを弾くのに必要な指の筋力も鍛えることができます。
初心者向けの練習方法
ピアノ練習方法にはいろいろとありますが、ピアノ初心者に特化した練習方法をご紹介していきます。
ウォーミングアップと基礎練習
ピアノは指だけで弾くイメージがありますが、実は体全体を使って弾いています。
だからこそ、指をなめらかに動かすためには、首・肩・背中・腕などの筋肉を緩ませる必要があるのです。(足もペタルを踏むので、足の筋肉も同時に緩ませるといいです)
筋トレをする前にストレッチを行うのと同じように、ピアノを演奏する前にも、ウォーミングアップとしてストレッチを行いましょう。
首や腕を回してみたり、背中や胸を広げるように伸びをしてみたり、あなたが気持ち良いと感じる程度で大丈夫です。
肩や腕の力が抜けるようになったら、指を伸ばしたり広げたりするストレッチも行いましょう。
片手ずつ練習する
楽譜にあるとおり両手で弾こうと頑張っても、なかなか最初から上手くいかないかもしれません。
そんな時は、右手と左手を別々に、片手ずつ練習するようにしましょう
まずはあなたの利き手のパートから。
利き手であれば、日常で使うことが多く自分の意識した動きをしやすく、練習もしやすいです。
利き手のパートがスムーズに弾けるようになったら、今度は反対側の手のパートを練習しましょう。
利き手でない反対側の手は、普段はあまり細かい動きをしないので、ピアノを弾くという動作も少し難しく感じるかもしれません。
何度も繰り返し練習をしていきましょう。
右手と左手のそれぞれのパートがスムーズに弾けるようになったら、両手で弾いていきます。
ここでも両手でいきなりスラスラ弾けなくても安心してください。
曲の全体像を思い出しながら、ゆっくりしたテンポから練習をしていきましょう。
ゆっくりのテンポから
練習曲にはもともとテンポがゆっくりしていて弾きやすい曲もあれば、曲のテンポが速く指の動きがついていけないものもあるでしょう。
指をスムーズに動かすことができない場合は、メトロノームなどを利用してゆっくりとしたテンポにしてから指を慣らし、曲の流れをつかみましょう。
ゆっくり弾いているともどかしく感じる部分もあるかもしれませんが、何も考えなくても指が動くようになるまで、このステップは繰り返しましょう。
苦手ポイントやわかったことなどを楽譜に書き込む
曲を弾いていると、自分が得意な箇所とそうでない苦手な箇所があることがわかります。
苦手ポイントを発見したら、楽譜に書き込みをしましょう。
もっと速く指を動かしたいなら、「はやく」と。
もっと滑らかに弾けるようになりたいなら、「滑らかに」と。
自分が練習するときに、どんなポイントに気を付けたいのかを記録します。
この書き込みは、後日、同じ曲を練習する時に、忘れずに練習できますし、後ほど解説する集中的に練習する時にとても役立ちます。
苦手な部分を集中的に練習する
前のステップで、得意な箇所と苦手箇所を見つける段階がありましたが、苦手な箇所を見つけたら、ぜひその箇所は集中的に時間をかけて練習をしましょう。
苦手な箇所は分割して練習します。
例えば、一拍ごとにゆっくりなテンポで丁寧に練習したり、そのテンポに慣れたら、今度は一小節ごとのフレーズで弾くようにしたりと、細かい部分からはじめて、弾けるようになる範囲を広げていくようにします。
ピアノの練習だけに限りませんが、あらゆる楽器演奏の練習には、この苦手な箇所を克服する練習にかなりの時間が割かれていることを知っておきましょう。
これから挑戦していく曲にも苦手な箇所は出てくるかもしれません。
このような練習に慣れておけば、将来的にさまざまな曲も楽しんでチャレンジでき、上達も早まっていくでしょう。
練習方法の学び方
これまで、初心者向けの練習方法について解説してきましたが、体系的にまとめられている教材を使って学ぶことも可能ですし、実際に音楽教室で学ぶことも可能です。
あなたに合った方法が見つけられるように、いくつかご紹介していきます。
教則本で学ぶ
まずは、家でも好きな時間に学べる教則本をご紹介します。
ピアノにはじめて触れるような初心者の方にもオススメな「できる ゼロからはじめるピアノ超入門」です。
ピアノや音楽の知識ゼロからでも、わかりやすく段階的に学べるように、練習項目が細かく分かれているので、自分のペースでゆっくりと学べます。
こちらの記事でも紹介した正しい姿勢や手のフォームについての項目もありますし、どの鍵盤がどの音なのか?というピアノ初心者が迷うような内容も丁寧に解説されているので、安心です。
また、テキストだけでなく、DVDとYouTube動画でわかりやすく学べることや、ダウンロードできる模範演奏MP3ファイルもあり、家にいながらにしてピアノの基本が学べる教材になっています。
お家でマイペースに学びたい方にオススメです♪
動画で学ぶ
インターネット環境さえあれば、視聴できるYouTube動画。
場所を選ばずにいつでもどこでも学べますし、映像で確認しながら学べるのが嬉しいですね。
初心者の方におすすめなのは、「【ピアノレッスン】良い手のフォームを作る為の練習方法」です。
こちらの動画では、一般的な教則本にはないようなピンポイントな内容ではありますが、とても具体的な手のフォームの作り方が解説されています。
実践的な内容になっているので、参考にして練習してみてください。
通信講座
通信講座で有名なユーキャンの「大人のピアノ講座」です。
引用:ユーキャン公式サイト
こちらの講座では、ドレミのふりがな付の楽譜が用意されていたり、練習曲もあらかじめ初心者向けにアレンジされていたりするので、音楽知識がない初心者の方でもピアノ演奏がはじめられるようになっています。
練習曲も22曲とたっぷり収録されているので、少しずつテクニックを習得しながら、ピアノが上達できるようになっています。
レッスンDVDも付いているので、講師が実際にレッスンを解説しているところや、鍵盤を弾く手元の映像も見られるので、家にいながらにしてピアノレッスンを受けている感覚になります。
質問や添削はありませんが、練習曲のレパートリーを増やしながら自分のペースでピアノ練習をしたい方にはオススメです♪
音楽教室
わからないところはその場で解決しながら、確実に上達したい方には、音楽教室で学ぶ方法が良いでしょう。
いろいろな音楽教室がありますが、椿音楽教室はプロの講師から自分の目的に合わせたレッスンを受けられると好評です。
引用:椿音楽教室公式サイト
レッスンは60分のマンツーマンレッスンで、月1回から受けられます。
レッスン場所も全国約200箇所のスタジオから選べるので、自分のライフスタイルやスケジュールに合わせて通えるので安心です。
また、レッスン料金は月のレッスン回数によって月謝制になっていますが、レベルが上がっても変動することはないので良心的。
講師は担当制で、自分のレベルもしっかり把握してもらえるので、自分に合った効果的な練習方法や練習のコツを教えてもらえるでしょう。
講師に自分のレベルを確認してもらいながら、基礎からしっかり学びたい方にオススメです♪
まとめ
今回の記事では、初心者が意識して練習すべきポイントや、指の動きや演奏を上達させるための練習方法、そしてより具体的に学べる学習方法について解説しました。
初心者だからこそ、はじめにしっかりした基礎を身に付けられる練習方法を知ることが大切です。
- 指をスムーズに動かすために正しい姿勢、手の形を整える
- あらかじめ曲の流れを把握し、指の動きに集中できるようにする
- 片手ずつゆっくりしたテンポで練習をする
- 曲の中で苦手な箇所は繰り返し練習する
- 1曲を仕上げることを意識して取り組む
上記の練習方法を、体系的に学ぶ方法は、大きく分けて2種類です。
- 独学で学ぶ:教則本・YouTube動画・通信教育
- 音楽教室へ通って講師に直接習う
ピアノ演奏をより楽しんでいくために、必要な基礎的な練習方法を把握して、自分のライフスタイルに合わせて、最適な練習方法を選んでいかれると良いでしょう。
自宅で練習!自信をもって演奏!
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