テレビやレストランなど、様々な場所で耳にするオーケストラの演奏。
落ち着いた音色が心地いいですよね。
それに対し、吹奏楽は部活や警察音楽隊の演奏などから、元気で明るいイメージがあります。
そんなオーケストラと吹奏楽ですが、それぞれの定義や違いが正確には分からない、という人も多いのではないでしょうか。
今回は、オーケストラや吹奏楽の特徴、違いについて解説します。
オーケストラの知識を深めるおすすめの資格も紹介しますので、参考にしてください。
自宅で練習!自信を持って演奏!おすすめ楽器通信講座・教材はこれ!
おすすめその1:うっきうきピアノ
経験なしでも1曲弾ける!
おすすめその2:古川先生の初心者向けウクレレ講座
初心者に優しいメール・電話の質問サポート付き!
おすすめその3:通信講座ユーキャン
大手通信講座でしっかり練習!楽器付き講座もあり!
そもそもオーケストラとは何
オーケストラは、18世紀半ばにヨーロッパで誕生した演奏形式です。
一般的に「弦楽器」「金管楽器」「木管楽器」「打楽器」の4種類で構成されていて、多くの場合、弦楽器のバイオリンがメロディーラインを担当します。
もともと貴族が宮廷で演奏家を集めて演奏させていたものから進化して、現在の形態になりました。
演奏する曲は、クラシック音楽が圧倒的に多いです。
落ち着いた音色なので、レストランなどの落ち着いた場所でかかっていても違和感がありません。
では、4種類の楽器について解説していきますね。
弦楽器
弦を弓でひいて鳴らす楽器の総称。
バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスなどが属し、大きい楽器ほど低い音が出ます。
マツやカエデなどの木材からつくられた胴体に、楽器によって4本から5本の弦が張られていて、弦を指で押さえたり、弦の張力を変えたりして音程を調節。
ちなみに、弓に張っているのは馬のしっぽの毛です。
金管楽器
唇の振動によって音を出す管楽器の総称。
トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバなどが属し、大きい楽器ほど低い音が出ます。
楽器は真鍮で作られることが多いですが、金属製ではないものも。
口にマウスピースを当てた状態で、唇を振動させながら息を吹き込むと音が出ます。
木管楽器
金管楽器以外の管楽器の総称で、リードを使って音を出す楽器が多いです。
リードとは葦から作られたもので、楽器の息を吹き込む部分に装着して使用します。
昔は木製の管状のものが多かったために木管楽器と呼ばれますが、現在は木製かどうかは関係ありません。
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サックスなどが属し、大きい楽器ほど低い音が出ます。
フルートはリードを使いませんが、唇で空気のリードを作って音を出すため、木管楽器とされるのです。
打楽器
手やバチで、打ったり、こすったり、振ったりして音を出す楽器の総称。
トライアングル、ティンパニ、スネアドラム、シンバル、マリンバ、バスドラム(大太鼓)などが属しています。
音律が一定のもの(ティンパニ、マリンバなど)と、不定のもの(シンバルなど)の2つに分けることが可能です。
吹奏楽とは
吹奏楽とは、管楽器と打楽器で編成される演奏形式のこと。
オーケストラとの一番の違いは、弦楽器がないことです。
歴史的には古代にまで遡りますが、ヨーロッパで軍隊や国民の士気を高めるための音楽として発展した結果、現在のような管楽器を中心とした編成となりました。
クラリネットがメロディーラインを演奏することが多く、オーケストラのバイオリンのような役割を果たしています。
吹奏楽は弦楽器がない分、管楽器のパワフルな音が目立ち、行進曲などの元気な曲がよく合いますね。
演奏する曲のジャンルも、クラシック、ジャズ、ポップスなど様々な楽曲を対象にすることが多いです。
吹奏楽にはあってオーケストラにはない楽器は
吹奏楽にあってオーケストラにない楽器があるんです。
それは、木管楽器のサックスと金管楽器のユーフォニアム。
ユーフォニアムが無いのは、「ユーフォニアムがなくても困らない」ということが主な理由です。
同じ音域の楽器はトロンボーンやフレンチホルンでよいし、似たような音質だったら低音のチューバがあればいい。
というわけで、ユーフォニアムは採用されませんでした。
サックスは、音がオーケストラに合わないことが主な理由です。
音質や出始めの音が他の楽器と調和を取りづらいので、使われていません。
オーケストラに関する資格
オーケストラの知識を深めたいという人におすすめの資格があります。
オーケストラアドバイザーと管弦楽インストラクターという資格です。
この2つの資格について紹介していきますね。
オーケストラアドバイザー
オーケストラの基礎的な知識を持っていることを認定。
オーケストラの歴史、各国の主な楽団の歴史や特徴、時代別に活躍した指揮者などの知識を持っていることが証明されます。
- 受験資格:特になし
- 受験料:10,000円(税込)
- 受験申請:インターネットからの申し込み
- 受験方法:在宅受験、期日までに解答用紙を提出
- 合格基準:70%以上の正答率
- 試験日程:偶数月の20日〜25日
- 主催:日本生活環境支援協会
管弦楽インストラクター
オーケストラに使われる楽器や、主な交響曲などの知識を持っていることを認定。
オーケストラの基本的な知識の他、時代別の有名な曲や、曲の構成・編曲などに関する理解度を証明する資格です。
- 受験資格:特になし
- 受験料:10,000円(税込)
- 受験申請:インターネットからの申し込み
- 受験方法:在宅受験、期日までに解答用紙を提出
- 合格基準:70%以上の正答率
- 試験日程:偶数月の20日〜25日
- 主催:日本インストラクター技術協会
オーケストラに関する資格のメリットと勉強方法
資格を取得することで得られるメリットとはなんでしょうか。
また、勉強法についても解説しますね。
資格をとるメリット
- 一気にコンサートの楽しみ方が変わった
- 同じ趣味を持つ仲間と会話がより弾むようになった
- 知識を深めていくことで、聴く側として聴く意識が変わった
- 資格を取得できたので、今後は講師として活動していきたい
これは、資格取得者の感想です。
資格が取得できれば、オーケストラの知識が深まり、視野が広がります。
アドバイザーやインストラクターとしての活動ができます。
さらに音楽に関わる仕事全般的に付加価値を高めることが可能です。
また、オーケストラ鑑賞が趣味の場合は、より楽しめますね。
確実に今までとは違う、新たな視点で鑑賞できるようになるでしょう。
資格をとるための勉強方法
では、資格を取得するためにはどのように勉強したらいいのでしょうか。
ここでは、独学と通信講座の二つの方法を紹介します。
独学で勉強する
費用をおさえたい、自分のペースで勉強したい、という人におすすめ。
インターネットや本を見れば、オーケストラに関することが学べます。
本の購入にお金がかかってしまいますが、学校に通うことなどに比べると低価格です。
ただし、今のところ専門の参考書が売っていないようですので、ポイントを掴んで効率的かつ短時間で勉強することは難しそう。
時間に余裕がある人は挑戦してみましょう。
通信講座を受講する
効率よく勉強したい人におすすめ。
テキスト、練習問題、模擬試験などがセットになって手元に届きますので、それで勉強するだけです。
通信講座の中には、試験を受けなくても卒業と同時に資格が取得できるコースもありますよ。
その分料金が高かったり、課題が増えたりしますが、確実に取得できるので頑張る価値はありますね。
どちらの勉強方法が自分に合っているか、性格や環境などと照らし合わせて検討してみましょう。
まとめ
- オーケストラは弦楽器、金管楽器、木管楽器、打楽器の4種類で構成
- 吹奏楽は、オーケストラから弦楽器を除いた3種類の楽器で構成
- 吹奏楽にあってオーケストラにない楽器は、サックスとユーフォニアム
- オーケストラの知識を深めたいなら、オーケストラアドバイザーと管弦楽インストラクターの資格がおすすめ
- 資格取得で仕事も趣味も視野が広がる
- 独学や通信講座で勉強できる
ふだん、オーケストラや吹奏楽の演奏を聞いたことはあっても、違いについて詳しく知っている人は多くないでしょう。
でも、教養として学んでおいて損はありません。
ぜひ知識を深めてから鑑賞してみると今までとは違う視点で楽しめるでしょう。
自宅で練習!自信をもって演奏!
コメント