オーボエとイングリッシュホルンは、同属の木管楽器。
イングリッシュホルンは「コールアングレ」と呼ばれることもあります。
どちらの楽器も木管の美しい音色が特徴で、その音は誰もが1度は耳にしたことがあるでしょう。
両者ともに、ダブルリードを使用する木管楽器で、オーケストラではオーボエ奏者がイングリッシュホルンに持ち替えて演奏することもあります。
見た目も似ている両者の違いや、どちらが難しいのか、知りたい方も多いでしょう。
この記事では、
- オーボエとイングリッシュホルンの違い
- オーボエとイングリッシュホルンどちらが難しいか
について解説します。
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オーボエとイングリッシュホルンの違いは?
オーボエとイングリッシュホルンは、同じ指使いで演奏することができます。
ではどんな所が違うのですか?
音程の違い
オーボエは「ド」を基準とするC管、イングリッシュホルンは完全5度低い「ファ」を基準とするF管の楽器です。
完全5度低いとは、ピアノの鍵盤で例えると、半音7つ分低い音のことです。
そのため、同じ楽譜に書かれた音(記音)を吹いても、イングリッシュホルンの実際に聴こえる音(実音)は低くなります。
音色の違い
中高音域を得意とするオーボエに比べて、イングリッシュホルンは低音寄りの、少しこもった太く柔らかい音が特徴です。
美しく物悲しさのあるオーボエと、より低く深い音を出すイングリッシュホルンは、オーケストラでの出番がとても多い楽器です。
大きさ・構造の違い
オーボエの持ち替え楽器としても使用されるイングリッシュホルンは、オーボエと比べて管が1.5倍長く作られており、半径も約1.22倍あります。
これは、オーボエの音程から、完全5度低い音程を出すために必要な仕様です。
オーボエと同じ指使いで演奏できるイングリッシュホルンですが、オーボエより長く太いため、演奏する構え方を変える必要があります。
イングリッシュホルンの演奏に、ストラップを使用して肩から下げて演奏する方もいます。
また、リードを取り付ける部分に違いがあります。
- オーボエ=上管に直接リードを取り付ける
- イングリッシュホルン=「ボーカル」と呼ばれる金属管に取り付ける
オーボエとイングリッシュホルンは、色々と違う所があるんですね。
オーボエとイングリッシュホルン どっちが難しい?
「世界1難しい木管楽器」としてギネス認定されているオーボエは、非常に難易度の高い楽器です。
オーボエから持ち替えることができるイングリッシュホルンも、オーボエと同様に高度なテクニックが必要です。
ダブルリードに、どの位の強さで、どの程度の量の息を吹き込んで振動させるか。
息が弱すぎても、強すぎても、思い通りの音程は出せません。
複雑な指使いを行いながら、吹き込む息の力加減をコントロールすることが必要です。
そして、ブレスのタイミングにも気を使います。
安定した音程を出すのには、練習と経験が必要です。
つまりどちらとも同じように難しい。
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まとめ
今回は、オーボエとイングリッシュホルンの違いについて解説しました。
内容をまとめます。
- オーボエとイングリッシュホルンは同属の木管楽器
- イングリッシュホルンは「コールアングレ」と呼ばれることもある
- 両者ともダブルリードを使用する
- オーケストラではオーボエ奏者がイングリッシュホルンに持ち替えることもある
- オーボエとイングリッシュホルンは、同じ指使いで演奏することができる
- オーボエをやりたい場合の教材は「オーボエの美しい音色を手に入れるための上達講座」がおすすめ
大きさ、重さ、リードの付け方に違いがある両者。
どちらも美しい音色で、ソロを吹くことも多い花形の楽器です。
オーボエとイングリッシュホルンの違いを理解して、憧れの音色を奏でましょう。
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