木管楽器を代表するオーボエとファゴット。
オーケストラでは、フルートやクラリネットと同じ仲間です。
ダブルリードを使用することが共通点として挙げられますが、音の出し方や音域、演奏方法などが異なります。
オーケストラやアンサンブルでも存在感の強い両者。
オーボエとファゴットの特徴や違いを知りたい方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回の記事では、
- オーボエとファゴットの魅力
- オーボエとファゴットの音の違い
- オーボエとファゴットの吹き方の違い
- オーボエとファゴットの難しさ
について解説します。
オーボエかファゴットを始めたい方にも、参考にしていただける内容です。
ぜひ最後までお付き合いください。
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オーボエとファゴットの魅力とは
オーボエとファゴットは、繊細でありながらも力強く、豊かに響く音が魅力です。
オーボエは透き通るような美しい音色で、多彩な表現力があります。
まるで歌うような甘美な音色は、ソロで主役を務める機会も多く、管弦楽団の中では木管の主役的存在です。
そしてファゴットは、イタリア語が語源で「薪の束」を意味する楽器です。
薪の束のような楽器を持ち、低い音を出すイメージで、英語では「バスーン」とも呼ばれます。
本体が長く、3オクターブ以上の音域を持ち、音域によって音色に様々な特色を持ちます。
低音域は重厚な響き、中音域は愛嬌があってほのぼのした響き、高音域は発音にたくさんの息の圧力を必要とするため、緊張感漂う表情も見せます。
オーケストラに不可欠な存在であり、管弦楽における基礎を支える大切な役割を果たします。
どちらも異なる個性があり、魅力的な音色でファンも多い楽器です。
オーボエとファゴット「音の違い」
オーボエとファゴットの音の違いを動画で見てみましょう。
オーボエは中音域から高音域を担い、透明感のある美しい音色。
ファゴットは、低音域を担い、暖かく柔らかい音が特徴。
とても美しい音色が、しっかりと聞き分けられるアンサンブルですね。
オーボエとファゴット「吹き方の違い」
オーボエとファゴットは、吹いて音を出す木管楽器で、どちらもダブルリードを使用しますが、音の出し方には違いがあります。
オーボエの吹き方
正しい姿勢で、腹式呼吸を意識します。
リードの咥え方は、上下の唇を歯にかぶせた状態で「お」と発音するときの口を作ります。
その状態でリードを口の中に入れ、唇を巻き込むように閉じ、息が漏れないようにリードを唇で固定します。
このとき顎や歯の力で、上下からリードを潰さない程度の力で咥えるのがコツです。
リードをどのくらい口の中に入れるかは、唇の厚さなどによって人それぞれ。
浅すぎると鳴らしにくくなり、深すぎると暴れた音になり、コントロールが効かなくなります。
息を入れる管が非常に細い楽器のため、一度のブレスで吸った息を演奏中に吹き切ることは、あまりありません。
そのため、息が余った場合は一度吐き切ってからブレスをとります。
ファゴットの吹き方
ファゴットもオーボエと同じダブルリードを使います。
口の形は「も」をイメージして、上唇と下唇を巻き込みリードを咥えます。
2枚のリードの中を息が通り振動して音になるので、リードを噛まない様に注意しましょう。
多くの木管楽器の演奏では、両手の親指は楽器を支えるために使用しますが、ファゴットの演奏では、右手の親指も含めて10本すべての指を使います。
そのため、楽器にストラップを取り付け、肩から下げて演奏します。
正しい演奏姿勢を保ち、呼吸もしやすくなります。
どちらも高度な演奏技術が必要なんですね。
オーボエとファゴットの難しさとは
オーボエの難しさ
オーボエは、吹く空気の量や強さ、リードの状態でも音質が変わる繊細な楽器です。
自分の目指す音を出すのに必要なリードは、販売されている中から自分好みのものを見つけるか、自作します。
そして、安定した音程で音を出すには、リードへ吹き込む息の量、口の形、そして安定した呼吸が必要です。
複雑な運指を行いながら、呼吸にも気を使わないといけないところが、オーボエの難しい部分です。
ファゴットの難しさ
ファゴットも、リードが音質に大きく関わり、状態の良いリードを選ぶことが大切です。
そして、低音域から高音域まで、広い音域を持つ楽器のため、運指が非常に複雑です。
10本すべての指を使って、なおかつ力強い呼吸も必要なため、高度な演奏技術が必要です。
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まとめ
今回は、オーボエとファゴットの魅力や難しさについて解説しました。
改めて、内容をまとめます。
- オーボエは中音域から高音域を担い、透明感のある美しい音色が特徴
- ファゴットは、広い音域を担い、暖かく柔らかい音が特徴
- ファゴットは「薪の束」を意味し、英語では「バスーン」とも呼ばれる
- どちらも、リードの繊細な扱い、複雑な運指と呼吸が必要
- オーボエをやりたい場合「オーボエの美しい音色を手に入れるための上達講座」がオススメ
オーボエとファゴットはどちらも奥深い魅力を持つ、個性的な木管楽器です。
高い技術が要求されますが、正しく練習すれば、自分の思い通りの演奏ができるでしょう。
オーボエとファゴットの特徴を知ることが、とても大切ですね。
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